今回は登場人物と事件背景の整理をします。
個人情報に該当しそうな部分はぼかしていますのでご了承ください。
話の流れが良くわからない方は、不動産賃貸業のカテゴリーから過去記事を読んでみてください。
登場人物紹介
- 被告
訴えられた人。
帆足太一(わたし)のことで、建物の所有者。
- 原告
訴えてきた人。
202号室の賃借人(入居者)で、水漏れ被害にあった。
60歳以上で、たぶん生活保護ではないようす。
宅建士の資格を持っている?とか何とかで、管理会社の担当者に「この資格を持っていないやつはバカだから話しをしたくない」と罵倒してくるバカな人。
- 管理会社の担当
山田くん。
5年以上の管理経験あり。
仕事にはマジメな男。
- 原告弁護士
まだ話したことも無く謎。
ただ書面をみる限り、無能と思われる。
今回の事件背景
2013年、年明け早々、わたしが個人で所有のする物件の202号室のダイニングキッチン天井から水漏れ。
2階の天井から水漏れということなので、3階以上から下階への水漏れということは分かりました。ちなみにこの連絡は当然、202号室の入居者(以下、原告)から連絡があったわけです。
この原告は、元旦に水漏れが起きたと主張していますが、管理会社が連絡を取ったのは1月5日。
※休日中ということもあって、電話を受けれていない期間もあると思われる。
水漏れの対応
この年の正月は祝日や土日が被っていて1月8日が最短での職人の手配となった。
それまで管理会社としての水ふきの協力はしていますが、当然各部屋の調査には一応その部屋の入居者がいるタイミングでやります。
取りあえず水道メーターの検査や上階の水の仕様などをしらみつぶし的に調査して、どこかの上水道管からの水漏れであろうことは判明。
問題はその水漏れ箇所が分からないということでしたが、これには頭を悩ませました。
給水管も排水管も床下などに通っているので、これもしらみつぶし的に床を剥いでいくしかないのか…。
費用的にも、居住している入居者へストレスを与えることも最悪です。床を剥ぐっていっても荷物もあるし、張り直すのも時間がかかりますからね。
じっくり考える時間なんてないので、入居者に何とか許可を取り、取りあえず近しい部屋から剥いでいきました。
規模の小さい物件ということもあり、幸い2部屋目で発覚。
302号室の浴室前の床下配管でした。
水漏れの原因
水漏れの原因は今回の争点として非常に重要なことです。
こちらの調査結果は、給水管に針を差した程度の穴があいていました。
アナが空いたのは床が給水管に当たったことが原因でした。床がへこんでいたということです。
通常であれば経年劣化だと言われそうな所ですが、この物件は築年数が古く、特に脱衣所がありません。
なので風呂からあがるとそこは廊下でフローリングです。その302号室の入居者はバスマットなどをひいておらず風呂上がりには床は水びたしになります。
それを毎日、数年繰り返せば床もぶかぶかになるわけで…床と配管が何度も接触して管が破裂したわけです。
一応、こちらの見解としては302号室の入居者の前官注意義務違反ということで結論し、原告の物に関する保証は302号室入居者の保険でお願いしたのです。
これは保険会社の調査も入った上で認められました。
で!
今回の訴訟は、要約すると建物の経年劣化のせいだからオーナーからも何かしてよって内容です。
気の毒には思いますよ。
でもね。
「オメー(原告)さ。302号室の過失ってことで自分の損害でっちあげて100万円以上も示談して受け取ってんじゃん」
って感じです本当。
この示談、結構訴訟のなかでも重要になると思っています。
まぁ、そういう状況なので相当図々しいやつだということはわかってもらえるかと思います。
この訴訟のことを文字に起こすと、ややイライラして汚い言葉づかいになりますが、あしからずご了承ねがいます。
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