利益なしの企画物件が家賃もさらに上がって申込ラッシュになりました。

利益なしで販売というとどれだけ安いんだ、と思いますが、郊外系で利回りもそう高くはない、でもファミリータイプと単身用の混合タイプの物件でした。

なので、福岡市以外の案件でいうと利回りは低い部類ではあったものの、開発要件の厳しいエリアで、土地の広さや建物面積、仕様を考えると割安な価格です。

僕はある程度収益還元の目線があるので、まともに価格設定をするとニーズが低くなることを感じ、そういう価格になったのですが、結果的にこの企画は地主や利回りがもっと低くても買いたいと考える人がいない限り強豪アパートができにくいというものになっていました。

そういうエリアなので、募集を開始してわずか2週間で満室となり、そのあとキャンセルもありましたが、また申込になり、なんと福岡市で楽観視していた案件よりも遥かに余裕の満室予定になってしまいました。

これは読み通りではあったのですが、なんとその募集内容は、ソソグー不動産で販売時に設定していた家賃よりもまあまあ高くしてやっているもので、それでいてこのスピードは想定外です。

高い家賃設定でいける可能性は十分にあったのですが、上述のとおり強豪物件がほとんどなく家賃事例もほとんどないことから、希望値で販売するわけにもいかず、結果的に無難な設定をしていた案件だったので、そこまで見越していたとしたらこの案件を購入した買主は大したものです。通常利回りが低くなってしまうファミリータイプ混合型の物件で、利回りも福岡市内よりも高い水準で、福岡市内よりも人気の物件を手に入れたわけですから。

今回、利益はなく人件費や固定費などを考えると実質は損失という会社としては微妙な企画になってしまったのですが、購入者は普段懇意にしてくれている投資家なので良い買い物をしてくれたのは心から喜んでいます。